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もうひとつのなでしこ

なでしこのワールドカップ優勝と言う快挙から3日経っても余韻はおさまらず、いまだ日本中が熱狂していますね。なでしこの選手たちは帰国後あちこちのTVに引っ張りだこで、休む間もなく大変そうです(汗)
私も女子サッカーに携わる一人として、彼女たちの活躍は本当にうれしい。
ただ、そんな喜びの中にも、何か冷静にこのお祭り騒ぎを見つめる自分もいたりします。

なでしこの快挙を、ただ単純にこのお祭り騒ぎに乗じて喜べばいい。それで今の日本が元気になるのなら!…と思う自分と、一方で、これまでサッカーに関わって来た間に「女子」というだけで自分が悔しい思いをしてきた色々なことを思い出すと、「このまま一時のお祭り騒ぎだけで終わらなければ良いけど…」という複雑な思いもあります。

サッカーに関わって来たと言っても、私なんかはまだ審判活動からサッカーの世界に入ってたったの7年。なでしこの澤選手は代表歴だけで18年と言いますから、私のサッカー歴などは子供みたいなもんですけどね。
それでも、そのたったの7年でも、女子サッカー界と言うのは常に変化し続けていると思います。
そして、今回なでしこがワールドカップ優勝という大仕事を成し遂げたおかげで女子サッカー界は注目され、ますます変化するでしょう。彼女たちを見て「いずれ私もなでしこになりたい」という夢を抱いた女の子たちのためにも、女子サッカーを取り巻く環境がより良い方へ変化して行く事を願っています。


さて、日本中がなでしこ優勝の歓喜に湧いてた18日、私はトップチームの練習試合に参加してきました。
私はママさんチームの所属ですが、一般成人女子のトップチームの試合でメンバーが足りなかったりすると、そちらに参加することもあります。
…とは言っても、若い子たちとはレベルが違いすぎて足を引っ張るばかりですが(汗)

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この日の対戦相手は、聾女子サッカー日本代表チーム。
なでしこですらもこの優勝の前まではあまり注目されていなかったのですから、聾女子サッカーがあることも、さらには日本代表チームがあることも知らない人は多いでしょうね。かくいう私も知りませんでした。
実はうちのママさんチームのコーチをやってくれている方が、聾女子日本代表のコーチをやっておりまして、その縁で今回の練習試合が成立したのです。

少し前には、静岡で上映された「アイコンタクト」という、この聾女子日本代表を追ったドキュメンタリー映画も見ました。
今回、なでしこの選手たちが、日本代表でありながら過酷な状況でサッカーをやっている…と話題になっていますが、聾女子代表の方達はそれよりもさらに厳しい状況でサッカーをされています。
2009年に台北で行われたデフリンピック(聴覚障害者のための国際総合競技大会)には、選手たちは渡航費など自腹で参加したそうです。ほとんどの方が生計を立てるために仕事しながらサッカーをやっており、代表の合宿や大会へは仕事を休んで参加しなければならず、職場で理解を得られず退職を迫られる事もあるそう。
そんな状況の中でも、みんな頑張ってサッカーを続けています。

この映画の中である選手が「失敗したり落ち込んだりした時人は下を向くけれど、耳の聞こえない私たちは下を向いたら本当に何もできなくなってしまう。苦しいときこそ顔を上げて仲間の目を見なければ」というような事を言っていて、これが私の胸に強く響きました。映画の終盤はデフリンピックの最後の試合の場面だったのですが、この場面は無音で淡々と試合の映像が流されていきます。最初とても違和感がありましたけど、すぐに気づきました。ろうあの選手たちは、常にこういう状況でサッカーをやっているんだ…ということを。サッカーをやってる人も見るだけの人も、サッカー好きならこういうサッカーの世界もあるってことを知ってほしいと思った。機会があればぜひ見てほしい映画です。



さて、そんな映画の中で見た人たちと練習試合ができるとあって、実はちょっと楽しみにしていました。
とは言っても、相手は日本代表ですし、初心者ママさんプレーヤーの私なんかの出る幕はないだろう…と覚悟はしてましたので(笑)、前半は副審で練習試合に貢献(笑)
聾サッカーでは、主審は片手にフラッグを持ったままジャッジングを行います。
そして、主審が笛を吹いて試合が止まるたびに審判員全員がフラッグを振って、選手たちに試合が止まった事を知らせるのです。
この日は練習試合という事で通常とおり主審1名、副審2名で行いましたが、公式大会では、各ゴール近くに1名ずつフラッグを振る審判員が立っています。

相手チームを見ていると、仲間同士目を合わせて頻繁に手話などでコンタクトを取っていました。
やはり普段の試合に比べるとほとんど声を出す選手がいないので静かな感じでしたが、そんな中でも一生懸命声を出してる選手がいたのも印象的でしたね。

試合は序盤はうちのチームがかなり押し込んでいて先制点もゲットしましたが、前半の中頃から徐々に相手に攻められる場面も増え、DFとGKの連携ミスから相手にループシュート決められて1-1の同点に。
さらに後半に入ると追加点を決められて1-2と勝ち越されます。
私は後半途中からFWでピッチに入れてもらいましたが、やはりママさんとはゲームスピードが違うし、相手のDFの対応も早く、ほとんどボールを触れずに終わりました(涙)
それでもトップチームのFWが同点弾を決めて、結局試合は2-2のドローで終わったのでした。
その後、PKの練習をして練習試合を終えました。

試合をやっている時は、いつもと何ら変わらない。
彼女たちは、普通にサッカーがうまかった。
でも、サッカーをやる上で味方の声が聞こえないのはすごく大変だろうと思う。
特に私はいまだにルックアップがなかなかできず、味方の声がなかったらパスをつなぐこともままならない。
でも彼女たちは、視覚から得た情報だけで状況判断をしているのだ。
ただただすごいと思った。

時々、自分のサッカーが思い通りにいかないことやなかなか上達しない事を、何かのせいにして逃げたくなる時がある。自分に才能がないせいだ…とか、年齢のせいだ…とか。
でも、そうやって何かのせいにする自分の弱い心のせいなんだ…と、彼女たちを見ていて思った。

今回、なでしこのワールドカップ優勝で大きな感動をもらったけれど、もう一つのなでしこである彼女たちの頑張りで大きな勇気ももらった。

走れる限りサッカーを続けて行きたい…と思わせてくれた2つのなでしこに感謝の気持ちで一杯の私なのでした。

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